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クリーブランドへようこそ

皆さま、クリーブランドへようこそ


エリー湖を眺めながら空港に到着された町の印象はいかがでしたでしょうか。長い冬に辟易ながらも、家族で住むには快適なクリーブランドについて、できるだけの情報を集めてみました。ご参考になれば幸いです。

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 クリーブランドは、ガソリンスタンドの創始者ロックフェラーを生んだ街。また、トーマス・エジソンが西方郊外(マイラン)で生まれたことから、エジソンの名の付く研究所が多い。大学院大学で有名なケースウェスタンリザーブ大学(以下CWRU)は、アメリカで最初のノーベル賞受賞者2人を含め、12人のノーベル賞受賞者を輩出している。

地理
クリーブランドは五大湖(Great Lakes)のひとつ、エリー湖の南岸に沿って発達したオハイオ州北端の都市。別名Forest City。西にデトロイト(ミシガン州)、東にピッツバーグ(ペンシルバニア州)、南にコロンバスの各市が存在する。ナイアガラの滝まで車で片道3時間と近く、日帰り観光が出来る。エリー湖の北側は、対岸は見えないが、カナダ・オンタリオ州であるため、クリーブランドは西海岸、東海岸に比して北海岸とも呼ばれ、ノースコーストの名の付く組織や会社が多い。


気候
クリーブランドには、はっきりした4つの季節がある。しかし、人々の会話の中では、「クリーブランドの季節は2つ。冬と工事中!」という話も飛びだす。10月から5月まで摂氏0°以下になる日もある冬、そして雪がなくなると冬の間に傷んだ道路の修理で、あちこちで工事中となる夏がくるからである。

しかしながら、冬は長いがそのあとの春は特別にまぶしく美しく新鮮。芝生の緑が目に染み、草花が一斉に開花し、まさに風薫る5月、6月。そして蒸し暑い日もあるけれど避暑地のように爽やかな夏が楽しめる。そして住みながら、通学通勤しながら楽しめる燃える紅葉の秋・・・・と、四季の自然がすぐそばに存在し、田舎と都会の両メリットを要する素晴らしい理想的な街であると言えよう。東海岸の大都市(ニューヨークやボストン)また西海岸の大都市(サンフランシスコやロスアンゼルス)と比べると、中西部の住居費は約4分の1から3分の1、生活費も比較的低く「住めば都」の街である。

人口
市の人口は40万人弱(2010年人口調査)。郊外を含む大クリーブランドは200万人ほど。一時はアメリカの5番目の都市であったが、現在は45番目。


産業
歴史的には鉄鋼業・自動車産業・工作機械(発祥地)が盛んであるが、近年は、バイオメディカルエンジニアリング、ポリマー、金融業の都市としても有名である。


文化
産業の発展で富裕者を多く生み、医療と共に文化もその必要性に応じて生まれ、多方面にわたり花を咲かせた。民間からの多額の寄付により、第一級の文化施設と内容の質を誇る。文化施設のほとんどが民間経営である。


医療環境
第一級の文化と並んで、世界的にも有名なクリーブランドクリニックは、クリーブランド最大規模のヘルスケアシステムを誇る。世界90カ国から患者の訪問があり、各国語(日本語を含む)の通訳無料サービスが受けられる。世界初の輸血、バイパス、腎臓の透析等は、ここで行われた。日本からの臓器移植患者も毎年数人訪れている。同じくユニバーシティサークルのCWRUキャンパスにあるユニバーシティホスピタルズケースメディカルセンターも高度医学の研究開発で知られており、Rainbow BabiesChildren's Hospital は特にその治療で名高い。


スポーツ
ゴルフ場の数が人口一人あたり全米一多く、その数は220箇所以上に及ぶ。安く楽しめるのが特長。ゴルフのほかに乗馬、飛行機操縦、ヨットなどが盛んで、夏場、特に週末は色とりどりのヨットがエリー湖上に浮かぶ。メジャーリーグベースボール(MLB)と言えばクリーブランドインディアンズ。プレイオフにも何度か出場経験のある歴史ある球団。近年は、日本人選手も入団し、活躍中している。プロバスケットボールのキャバエリーズ(愛称Cavs)、アイスホッケーのモンスターズ等々、地元ファンはシーズン毎に選手の活躍を期待し、どのチームもなかなか優勝しないことも手伝って、逆に、一年中スポーツの応援には事欠かない。この悲願こそがクリーブランドの求心力であるかのように・・・。

アイスホッケー:The Lake Erie Monsters

アメリカンフットボール:The Cleveland Browns

バスケットボール:The Cleveland Cavaliers

野球:The Cleveland Indians


*お勧めしたい観光サイト* 

世界に誇るクリーブランドオーケストラ

タイム誌による全米一位のランクを5年間連続保持。ウィーン・クリーブランド・ベルリンと世界のベストスリー入りを果たした実績もある。ニューヨークのカーネギーホールで2000年シリーズのオープニングは2001年の年明けコンサートとしてPBSテレビで全米に紹介され、本格派のオーケストラ、珠玉のオーケストラと絶賛を浴びる。


クリーブランド美術館

東洋芸術部門はボストン美術館を抜いて全米一。琳派の屏風絵など日本国宝級の作品も多い。印象派ではピカソの青時代の作品やルノアールの「少女」が有名。月曜休館、特別展以外は入場無料。大改修工事を行い、展示室の拡充とともに教育プログラムのスペースも拡大された。


自動車博物館

Cleveland Western Reserve Society(ミニ・スミソニアン的博物館)と同じ建物にあり、ひとつの入場券で両館に入場できる。入って左が自動車博物館で、車の発明開発発展の模様は勿論、北東部オハイオ製の幻の名車の数々が1階、地階に並んでいる。ホワイト社、ウィントン社等、当時80社の自動車メーカーが存在した名残り。


ロックンロールの殿堂

著名な建築家I.M.ペイ氏の設計によるエリー湖に臨むガラス製の三角形の建物。アメリカの音楽の歴史を楽しみながら学べる、音と映像の全く新しいコンセプトのミュージアム。俗称ロックホール。ロックンロールという言葉はクリーブランドのディスクジョッキーが使い出して有名となり、クリーブランドが他の都市の競合入札に勝ち残りこのホールの建設となった。開会式にはヨーコ・オノがリボンカットで参列。特別展もあり、ヨーロッパからのロックファンの訪問も多い。


グレートレイクサイエンスセンター

ロックホールのすぐ隣。コンピューターで楽しみながらサイエンスが理解できる仕組み。スタッフの実験が見もの。館内のOmnimaxシアターでは、円形天井が映像になり、宇宙、アフリカ、エジプト、アラスカ、海中等々のアドベンチャーが楽しめる。ショーは平均45分間。有料。


アーミッシュ(Amish)タウン
8世紀のスイス系宗教団体がヨーロッパでの宗教裁判の弾劾を避けてアメリカに渡って定住した地域。文明の利器を使わず今でも馬車(バギー)に乗り、電気も使わない。服装も18世紀のまま、女性はボンネットをかぶり、男性はあごひげに吊りズボン姿。ボタンでなくピンを使用。(アーミッシュはハリソン・フォード主演の映画「目撃者」(Witness)で日本でも一躍有名になった。)スイス・チーズ工場を見学し、一帯の牧歌風景を眺め、アーミッシュの家庭料理で満腹したあとは、キルト・パッチワークや木工店でのショッピングが楽しめる。アーミッシュタウンとしては、小規模のMiddlefield方面と、1000家族に及ぶHolms Countyの2箇所が比較的近い。


ウェストサイドマーケット
ダウンタウンをはさんでクリーブランドの西側は東欧系の移民が多く、ハンガリー人は本国の首都ブタペストについで二番目に多い時期もあった。ロシア人、バルト三国の出身者、チェコ人、ポーランド人、スロバキア、スロベニア人も多い。ダウンタウンから西約10分に位置するこのウェストサイドマーケットは東欧系の食品(肉、ソーセージ、チーズ、パン類)が多く、夏場は近郊の農家の生鮮野菜果物も勢ぞろいし、各国語での買い物客で活況を呈している。建物も大変ユニークで興味は尽きない。

また近くには地ビールで知られるGreat Lakes Brewing Companyの工場とビヤレストランがある。Pale Aleの“Burning River”は、1969年、工場廃液が流れた町の中心を流れるCuyahoga Riverに火が付き、公害対策の手落ちの象徴として「川が火事」と町のイメージを激しく傷つけた事件を逆手に取ったビール名である。同会社の「エリオット・ネス*」という琥珀色のビールは日本人にも中々の人気がある。

*エリオット・ネスはアンタッチャブルでお馴染みのシカゴの警視捜査官、その後クリーブランドで警視総監を勤めた。


レークビューセメタリー
CWRUの裏にリトルイタリーがあり、その坂を上ったところ、Mayfield Road側に正門がある。クリーブランド出身のガーフィールド大統領の立派なお墓兼記念館があり、ガイド付きのツアーに参加できる。ロックフェラーを始めとするクリーブランドの名士・富豪、また、エリオット・ネスの墓も見つかる。名が示すごとくエリー湖を眺望できる。


高級住宅街
各文化施設、大学、病院、研究所が集まったユニバーシティサークルのすぐ東側に、アメリカでも有数の高級住宅街がひろがる。緑豊かな公園の中に重厚な建築スタイルを代表する邸宅が何千軒と続き圧巻である。夏にはこうした歴史的建築を鑑賞する Home & Garden Tour も行われている。


*クリーブランドをめぐるエピソード*

1851年  ホワイトハウスの前庭などで今でこそ有名なクリスマスツリーディスプレイの発祥の地はクリーブランドの
                               パブリックスクエアー。(全米初)

1863年 郵便配達の開始 (全米初)

1870年代 標準サイズ別既製服の縫製販売。 (全米初)

1875年 知的障害児の為の授業開始。 (全米初)

1879年4月29日 電気街灯点灯 (世界初)

1880年 シャーウィン・ウィリアム社により既成塗料フォーミュラを発売。 (全米初)

1884年 世界最初のストリートカー(路面電車)開通。 (世界初)

1900年 自動車クラブ発足。 (世界初)

1901年 ウィントンが自動車のハンドル(Steering Wheel)を発明。 (世界初)

1905年 クライル博士による最初の輸血実施。 (全米初)

1914年 最初の交通信号機取付。Euclid Ave.とE.105の交差点。 (世界初)

1936年 高等学校で自動車運転授業開始。 (全米初)

1940年 健康博物館オープン。 (全米初)

1951年 「ロックンロール」の言葉定着。ラジオのD.J.アラン・フリードの発明。

1967年 クリーブランド・クリニックで冠状動脈バイパス手術実施。 (世界初)

その他

  • 教会の牧師から大統領になったのはクリーブランド出身ガーフィールド大統領のみ。彼はウェストサイドの教会で1856年~1858年の間牧師を務めた。

  • CWRUの二人の教授(ケースのマイケルソン博士およびウェスタンリザーブのモーリー博士)が宇宙空間の概念を光の速度測定により極め、この研究がアインシュタインを相対性原理に導いた。 三者で研究がなされた時の記念写真がある。二人の教授はアメリカで初のノーベル賞受賞者となる。記念の噴水が大学構内に、また実験の模型や写真、ノーベル賞の実物がクロフォード館内に飾られている。

  • 「スーパーマン」誕生の地。クリーブランドの高校生二人の創作。

  • 現在のゴルフボールはクリーブランドに住むハスケルのデザインによる。1899年特許獲得。BFグッドリッチ社でゴルフボール製造機械が開発され大量生産されるようになり、ゴルフ革命を起こす。

  • 第二次世界大戦中、西海岸に住む日本人一世二世が収容所送りを逃れて、3000人がクリーブランドに移り住んだ。終戦後半数が西海岸に戻り、半数がクリーブランドに残る。

(JANOニュースレター“SAKURA”27号より)

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